「ちょっと今から仕事やめてくる」(ネタバレあり)
最近仕事で思い悩むことがあったため、題名に惹かれて読みました。
主人公の青山が勤めている会社は俗にいう「ブラック企業」で休日出勤や電話での呼び出しも多い。何より上司が厳しというか理不尽。
つらい毎日の繰り返しで、徐々に感情が平坦化していく。
そしてある日の会社帰り、ホームでいつものように上司からの電話がかかってくる。
いろいろと考えた挙句、電源を切る。
しかし、いろいろと思い悩んだ後、めまいがして線路側に倒れそうになる。
その時、ヤマモトという同級生を名乗る青年が現れて助けられる。
青山は少年時代の記憶を辿るもヤマモトのことは全く覚えていない。
しかしヤマモトの巧みな話術もあり、今までになく楽しい時間を過ごすことができた。
その後も頻繁にヤマモトと会い、会話を重ねることで徐々に仕事への自信を取り戻す。
そしてついに大口の契約をとることに成功する。
しかし、その直後重大なミスが発覚。先輩のフォローでなんとか契約破棄は免れるも、
青山は担当から外されてしまう。
再び自信を失う青山。
そしてある日、今までになく青ざめた顔をしたヤマモトを偶然街で見かける。
帰宅した後、ネットでヤマモトという人物について調べたところ、彼の入っていた本名ヤマモトジュンは数年前に自殺していたことが判明。
幽霊??という疑惑がでてくる。
その後、以前青山がしてしまったと思われていた発注ミスは実は先輩の仕業であったことが判明。この先輩は優秀で営業成績も良く、ミスの後も親身になって相談にのってくれたが実は黒幕であったというオチ。
その後、ヤマモトの正体も判明し、自分が追い詰められるような職場ではなく、もっと自分に合った職場、仕事を探すため、タイトルのように辞表を提出することになる。
あらすじとしては以上のような感じです。
なかなかあらすじをまとめるのは難しく、かといってその都度本を参照にしつつではいくら時間があっても足りない。
もう少し要点を抑えた読み方ができたらなと思う。
また、仕事に関して。
自分も今仕事がつらいです。
主人公が歌っている月曜・火曜日が最悪で、そこから曜日を重ねると徐々に幸せになっていくという歌にも共感できます。
自分も日中の仕事もつらいが、帰宅後もオンコールでの呼び出しや当直もあり完全にフリーな日があまりないのが嫌なところ。
休みの日を目標に日々過ごしているところもあるため、主人公の気持ちはわかります。
この気持ちは職場を変えればなくなる??
ただどんな仕事、どんな生き方をしようとそれなりに大変なのだと思います。
自分にあった仕事を見つければつらいことは圧倒的に減るのかもしれないが、そのような仕事につける人はわずかしかいないです。
そうであるのなら、今与えられた環境で精一杯頑張り、知識・技術を身につけて充実感を得る方がよいのでしょうか。
ただ自分には家族もあり、家庭も大事にしたい。
どのような生き方、仕事の仕方が自分に合っているのだろうか。
そこのところをこれからの課題にして生きていきます。
明日は今日と違う自分になる
今回はデイル・ドーテン著の「仕事は楽しいかね?」という本を読みました。
この本は仕事で行き詰まりを感じていた「わたし」に対して、偶然飛行場で出会ったマックスという老人が仕事で成功するにはどのようなことが大事かということを説いていく話です。
実際にはマックスという老人は実在せず、数々の名言を、成功者の具体例を挙げつつ説明していくという形式をとっております。
この本はいかに優れたアイデア(目を見張るようなアイデアでなくともちょっとしたアイデアも含めて)に気付くかということに主座を置いた本であり、少し自分の仕事の本質とは違う印象はありましたが、それでも通じるところ、人生に役立つ言葉がところどころにありました。
仕事中に従業員が頭痛薬を水割りで飲んでいたことからヒントを得て開発されたコカコーラや、行商人として帆船で商売をしていた際にどうしても売れ残ってしまう汚れたテント用帆布を、品薄になっているズボンの代わりとして採掘業務用の丈夫なズボンにつくりかえたリーバイスのエピソードなど、身近なものからヒントを得て素晴らしいアイデアにつながるというエピソードを紹介しております。
しかし、これらのエピソードも偶然転がってきた幸運ではなく、日頃から「実験」(いろいろなアイデアを試すこと)を繰り返した賜物であるとのことでした。
それが「もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?」という言葉に示されております。
また、著者は綿密な目標を立ててマネジメントしていくことに対して、どうせ人生は思い通りにならない、その代わりに「明日は今日と違う自分になる」という目標を掲げています。
確かに、大きすぎる目標だけでは漠然としており、日々の進歩という面では変化をほとんど実感出来ません。
また明確な人生の目標があれば良いですが、それがない場合は、今の自分のままではいけないとはわかっていても変わることが出来ないという状態になってしまいます。
著者も「多くの人は自分がどんな仕事が大好きか、どういう仕事をこの先ずっと朝から晩までしたいかわからない」と述べています。
今の状況から一歩抜け出すという意味でも「明日は今日と違う自分になる」という言葉が自分の中に響きました。
また目標の負の側面として、それを達成してしまった時、つまりある事柄が完璧だと決め込んでしまったらその事柄はそれ以上良くならないということがあります。
フルート奏者のジャン・ピエール・ランパルという人物も「完璧とはダメになる過程の第一段階」と言っております。
逆に言うと、何かを始めた時に完璧を目指す必要はない。そこに完璧などなく、次の日により良い方向に違う自分になることが出来れば良いということをわかりました。
そして、何かを行って例えそれが失敗したとしても、そこから何かを学ぶことが出来ればそれは進歩であり違う自分になるということになります。
何かに始める時に完璧を目指したり、失敗することを恐れて踏み込めない自分としては大変勇気づけられる言葉でした。
働きだして6〜7年になりますが自分のやりたいこと、夢中になれることが未だ見つけられていません。
ただ「明日は今日と違う自分になる」ということを意識して1日1日を大事に生きていきたいと思います。
そして、いろいろと試しつつチャンスを逃さないようにして、いつか自分の夢中になれることを見つけられたらと思います。
はじめまして。
こんにちは。初ブログです。
今まで自己啓発本を中心に何冊も本を読んできましたが、進歩がなく、しばらくすると書いてあった内容すら忘れてしまうことがほとんどでした。
なんとかしようと思い読んだ本が樺沢紫苑さんの「読んだら忘れない読書術」です。
タイトルそのままですが、そこに書いてあったことが本を読んだ直後にアウトプットを行い、記憶に残すということ。
アウトプットを行い、脳に重要な記憶だと認識させることで本の内容を頭に焼きつけるということです。
また、本に書いてあることを実行することで自己成長につなげていこうと思いブログをはじめました。
読書の感想を中心にアップしていきたいと思います。
継続を重視するために、文章の完成度は求めません。
では、まずはきっかけとなったこの本の紹介から
作者は精神科医の先生で執筆活動もされている方。
そのような忙しい環境の中、月20〜30冊近い本を読まれているとのこと。
コツとしていくつかの方法を紹介されているが、まずはスキマ時間の利用。
一般的なサラリーマンの1日のスキマ時間を合わせると2時間近くあるという。
自分も現在片道1時間近くの通勤時間があり、それだけで2時間となる。
細かなスキマ時間を合わせるともっと多くの時間となるが、このスキマ時間を15〜45分の単位で利用するのが集中力が持続するコツであるとのこと。
そしてこの時間を読書にあてることで自己成長が可能となる。
読書をして他人の経験を得ることで、結果的に時間を節約でき、実質上「時間を手にいれる」ことができる。
しかし、ただ本を読破するだけでは自己成長は得られない。
記憶に残る読書をしなければ、読んでいないも同然である。
筆者の「本を読んだ」の定義は「内容を説明できる」、そして「内容について議論できる」ことであるという。
確かに、今まで本を読んで感銘を受けた、勉強になったなと感じたことは何度もあるが、直後に内容を説明するように言われたら、実際には出来なかったのではと思う。
スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」は好きで何度も読んでいますが(漫画版も読みました)、それすらも満足に内容を説明できない有様です。
この本ではアウトプットを3回することで記憶を定着させると書いてあります。
また、アウトプットの仕方としても自分しか読まない手帳やノートに書くのではなく、第3者にみられるようなSNS等にアップすることで、緊張感が伴い、想起をより真剣に行うことが出来るとのことです。
今回、感想をアップするにあたって重要そうな部分をマーカーで線をひいてみましたが、実際に人前にアップするとなるともっと違ったところに線をひいておくべきだなと感じています。(結構読み返す必要がありました・・・)
でもこのような作業がより読書の質を上げているのだと実感できます。
まだまだいろいろな事が書いてありましたがこのくらいにしておきます。
「スキマ時間を利用してよりたくさんの本を読む」「読書後にアウトプットを行う」ことで、よりたくさんの本の内容を定着させ自己成長につなげていこうと思える一冊でした。